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「ミノキシジルとフィナステリド」2種類必要?

薄毛・AGAの治療薬

AGA治療薬は2種類必要なのか、なぜ1種類ではいけないのか。
簡単にご説明すると、それぞれ下記のような働きをします。

ミノキシジル:毛母細胞に直接働きかけ、細胞の増殖やタンパク質の合成を促進
フィナステリド:Ⅱ型5αリダクターゼの働きを邪魔することでDHT産生量を減少

『発毛効果』のあるミノキシジル『脱毛を抑制』するフィナステリドといった、異なる効能効果がある2種を内服することで、薄毛を改善します。
この記事ではそれぞれのお薬を詳しくご説明していきます。

▼AGA・薄毛の基礎知識はこちら

▼ミノキシジルの添付文書
日本の厚生労働省に認可されていないため、日本の添付文書はありません。
アメリカの薬剤の認可を行っているFDAからは、難治性の高血圧の治療薬として認可されていますが、薄毛の治療のガイドラインには推奨されていません。この認可を受けるには、大規模な研究・臨床試験を行う必要がありますが、行われていないため推奨されていないのです。ですが、発毛効果は十分にあり、多くの医療機関で処方されています。安全性・品質に関してはFDAで難治性の高血圧の治療薬として認可されているため、証明されています。

ミノキシジル

■ミノキシジルとは
【効能】
血管拡張性作用
【作用機序】
新しく髪の毛を増やすのではなく、血流促進により生えている毛を維持し太くすることが主な作用

■ミノキシジルの副作用
全身の多毛症、初期脱毛(内服後3~4週間)
胸痛・心拍数増加・動悸・息切れ・呼吸困難・うっ血性心不全・むくみ・体重増加など

▼AGA治療の処方量での副作用
飲み始めの1~2ヶ月目は血管が拡張されたことにより身体の水分バランスが一時的に崩れ、むくみが出る方や血流がよくなり動悸やめまいを感じる方がいます。(数%程度)
生活に支障がない程度のことがほとんどであり、継続するうちに体になじみ副作用がなくなります。
また、治療を始めて3ヶ月頃に毛が濃くなった実感が生まれやすいことと同時に、身体の多毛化を感じる方もいます。どちらも強く出る場合は減量することも可能です。

■ミノキシジルの発毛効果

▼薄毛へ進行する原因の一つ
ジヒドロテストステロン(DHT)により脱毛スイッチが入ってしまった毛根は、髪の毛へ栄養を届けるための血管が次第に収縮していき、頭皮の血行が悪化することにより、毛母細胞に酸素や栄養素が十分に行き届かず、薄毛へ進行する。

血管を拡張して血流を良くする
ミノキシジルは、血管拡張作用により脱毛スイッチが入ってきてしまった毛根や収縮した血管の再生を促し、髪の毛を作る毛母細胞により多く栄養素や酸素を行き届かせ、健康的な太い髪の毛へ導きます。

毛組織における細胞成長因子の分泌促進作用
育毛・発毛を促進する細胞成長因子「インスリン成長因子(IGF-1)」や「血管内皮細胞増殖因子(VEGF)」の産出を促し、毛母細胞の分裂を促し発毛を促進する作用があります。
また、毛周期の成長期から退行期への誘導を抑制されると云われています。

血管平滑筋ATP感受性Kチャネル開放による毛母細胞アポトーシス抑制
KATP の開放は細胞保護、細胞増殖、細胞自然死(アポトーシス)抑制することが知られています。
毛包のアポトーシスを抑制して、髪の毛の毛周期が退行期へ誘導され成長期が短縮されるのを抑制し、増殖因子が多く産生されることで毛周期を正常に戻し、髪の毛を太く長く成長させる作用があります。

フィナステリド

■フィナステリドとは
【効能】
Ⅱ型5αリダクターゼを妨げる作用
※男性における男性型脱毛症のみの適応
【作用機序】
頭皮・血清中のDHTレベルを低下させる一方、テストステロンを増加
【禁忌】
・20歳未満での安全性および有効性は確率されていない
・妊娠または妊娠している可能性のある女性および授乳中の女性
妊婦に投与するとDHTの低下により男子胎児の生殖器官等の正常発育に影響を及ぼす恐れがあり、触れることも禁止。そのため、分割・粉砕禁止。
【使用上の注意】
3ヶ月の連続投与により効果が発現する場合もあるが、効果が確認できるまで通常6ヶ月の連日投与が必要。また、効果を持続させるためには継続的に服用すること。なお、増量による効果の増強は確認されていない。

出典:フィナステリド錠「トーワ」製品添付文書

▼日本でも認可されているAGA治療薬
米国で1992年に前立腺肥大の治療薬(5㎎)として認可され、その後1㎎の容量での研究によって、AGAにおいて髪の毛の成長が明らかになりました。
日本では2005年にAGA治療薬として認可されました。

■フィナステリドの副作用
性欲減退・ED・男性機能低下・肝機能障害など
・プラセボ試験ではほぼ発生率は1%未満と報告あり
・精子数・形態に悪影響を及ぼすという証拠はほとんどない
・性的副作用(性的欲求低下・勃起不全・射精障害)発生率も1%未満

■フィナステリドの脱毛抑制効果
DHTによる脱毛作用を抑制するものであり、発毛に作用する薬ではありません。

▼薄毛へ進行する原因の一つ
ジヒドロテストステロン(DHT)は男性ホルモンの「テストステロン」が酵素の5αリダクターゼと結合し、変化したもので、このDHTが毛乳頭細胞の受容体の結びつくと、正常な毛周期を狂わせ、成長期を短縮させ、脱毛を早めます。

Ⅱ型5αリダクターゼを妨げる作用
薄毛やAGA発症の原因となるDHTへ変化しやすいのは、Ⅱ型5αリダクターゼと言われており、前頭部や頭頂部に多く分泌しています。
テストステロンや5αリダクターゼは単体であれば、より男性らしい身体をつくるために重要な働きをしますが、結合し頭皮の男性ホルモン受容体に結びつくことで薄毛を進行させるため、そのⅡ型5αリダクターゼの作用を妨げ、DHTレベルを低下させます。

テストステロンを増加させる
20代頃から減少したテストステロンを補うために5αリダクターゼが活性化し、少ないテストステロンから、より大きなパワーを持ったDHTを生成するようになります。
フィナステリドはテストステロンを増加させるため、DHTの生成を抑制します。

■内服中の注意事項
献血は禁止。1ヶ月内服を中止すれば献血可能。
ドーピング禁止リストに2009年から除外。

AGA治療薬でよくある質問

いつまで内服しなければならないですか?
AGAは完治はしない為、フィナステリドは薄くなりたくない時まで服用を継続することをおすすめします。

効いてきたら止めても良い?
個人差はあるものの内服を止めると数ヶ月~徐々に元に戻り、治療を始める前の状態まで脱毛が進行します。現状維持あるいはさらに増やしたい場合は継続することをおすすめします。

生涯ずっと服用し続けて問題ないですか?
医学的に問題ありません。ミノキシジルは発毛期間に服用する為、身体への負担は少ないです。

毎日服用が必要ですか?
身体からの排出が早いお薬のため、毎日服用することで効果が出るため、毎日服用が必要です。

夜飲んではいけませんか?
夜服用が禁止のお薬ではないですが、夜は急なお酒の席が入りやすくお酒と近い時間には服用できないので朝かお昼の服用をお願いしています。また、食前と食後どちらでも飲んでいいお薬ですが、胃の不快感への防止のため食後の服用をおすすめします。飲酒する場合は、前後最低6時間はあけてください。

他のお薬との飲み合わせは?
他の飲み薬との飲み合わせによる相互作用は今のところ報告はされていませんので、問題ありません。他疾患で医療機関を受診する場合は、担当医にAGA治療薬内服中であることをお伝えください。

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